2016年9月アーカイブ

一枚目の写真、本物の鉄瓶と漆塗りの作品を並べたものです。どちらが本物なのか、その重みを手で感じるまで全く分かりません。驚くべき変わり塗りの技術です。鉄の地肌、銅の蓋、口の錆び具合、その全てを本物そっくりに緻密に漆で描いております。蓋を開けると、内部は螺鈿や艶やかな黒塗りで外部とは全く違う表情を見せてくれます。
このプロジェクトを彦十蒔絵の若宮氏と進めるにあたって、木地を制作するのに一年、それから塗りに一年かかりました。
試行錯誤を重ね、理想を求めて途方もない作業と幾十もやり直しをして頂いた彦十蒔絵の若宮氏に心から感謝しております。
実はこの作品には当初から第二弾、第三弾と続きのストーリーがございます。
第二弾はこの鉄瓶の100年後、第三弾はその更に100年後という風に漆で時代の流れや朽ちていく美を表現していくつもりでございます。(第二弾は2017年夏頃完成予定)
size 16.5cm-14cm-21.5cm(h) 共箱
Sold
台湾50美術館所蔵
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一木彫りの神保一家の作品構成力にはいつも驚かされます。魅力的な構図を一木から彫り進めていくことは安易なことではありません。経験と絶えぬイマジネーションが必要です。
ディテールは非常に繊細に仕上げられております。特に雅氏の作品はその名前とおり、雅で優美な雰囲気がございます。
size 22cm-14cm-21cm(h) 共箱

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絵替わりのデザインが面白く、魅力的な茶托です。裏面をみると、作者の打ち出しの技術を指で感じることが出来ます。特に虎の背中は繊細に表現されており、丁寧な仕事ぶりが見てとれます。

藤島三郎は昭和34年(1959年)に文化財の金工修理にて紫綬褒章を受章しております。
昭和16年 冬日制作 共箱 
11.5cm-11.5cm-2cm(h) each
SOLD


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