2017年5月アーカイブ

明治42年に第1回東京美術及工芸展に出品され、東宮職お買い上げとなった作品と思われます。福岡市美術館にこの作品の石膏原形「拾得子」(13.5×11.0×37.0㎝)が所蔵されております。
size13.5×13.0×38.0㎝ 古森秀雲識箱
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始めて本郷さんの作品を拝見した時、その仕事量と圧倒的な存在感にただただ驚きました。
それと共に少し混乱したのを覚えております。
今まで私は鉄工芸では幕末・明治期の技術的なクオリティを現代では到底超えることが出来ないと考えておりました。しかし彼の作品はその私の中に作られた壁を軽く飛び超えて行ってくれました。
しかし、この様な仕事量の大作を何作も作り続けれる訳がない。。何か鉄に対しての技術的進歩があったのだろうかと考えました。その疑心は制作現場を拝見し、すぐに終わりを迎えました。実際の製作は飛び越えると言った簡単なものではありませんでした。現代ではバーナーという技術の進歩はあるものの、制作としては明治期と全く同じく、熱したり、叩いたり、冷ましたりの繰り返しで、一日にほんの少しづつしか進みません。毎日の一歩一歩の積み重ねでこの様な大作が作られているのです。

粉塵の舞う灼熱の中、毎日体力の限界まで制作しておられます。天才と一言では片づけたくない存在です。本郷さんなら、明治期を超える鉄工芸の新しい歴史を見せて頂けると思います。微力ながら、当店もそのお手伝いをさせて頂こうと思っております。
size 1m3cm-60cm-72cm(h)
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