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信じられない作品です。一木から彫り進められており、継ぎ目などは全くありません。
羽は京都の竹を使い、薄くそしてねじりを加えて三次元的に彫られています。
半年間、脇目もふらずにこの一作に大竹さんの全てのエネルギーをつぎ込んで制作して頂きました。
未だ27歳の鬼才・大竹亮峯はこの先も、まだ誰も見たことのない作品を我々に見せてくれるでしょう。
当店もその制作を出来るだけ応援したいと思います。
27cm-14cm-31cm(h)
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明治42年に第1回東京美術及工芸展に出品され、東宮職お買い上げとなった作品と思われます。福岡市美術館にこの作品の石膏原形「拾得子」(13.5×11.0×37.0㎝)が所蔵されております。
size13.5×13.0×38.0㎝ 古森秀雲識箱
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刀跡が非常に美しい惚れ惚れする根付です。髪の毛や草鞋の裏は驚くべき細さで、紐通しの辺りはざっくりとした勢いのある太い美しい彫刻が施されています。
全体のバランスや菊童子の表情も良く、品位の高い作品に仕上がっております。
size 3.7cm-3.5cm-3.5cm(h)

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一木彫りの神保一家の作品構成力にはいつも驚かされます。魅力的な構図を一木から彫り進めていくことは安易なことではありません。経験と絶えぬイマジネーションが必要です。
ディテールは非常に繊細に仕上げられております。特に雅氏の作品はその名前とおり、雅で優美な雰囲気がございます。
size 22cm-14cm-21cm(h) 共箱

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キャラメルの様なとろりとした時代の味わいがたまりません。

ゆったりとしたフォルムの中に細部の彫りも未だ綺麗に残っております。18世紀の彫りたての頃は、もしかしてもう少しこの人の鼻も高かったかもしれませんが、長い年月のナレによって少し日本人化した様です。しかし、変わらず男前ですね。紐は背中から通して股に抜けれる様になっております。

size 10cm long

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行き場を求めた強いエネルギーがこの塊の中にひきめしあっている様です。

小竹さんの作品からはいつも宇宙を感じます。そこは途方もない未知の世界で、私が多く語れるところではありません。しかし、この作品を見ていると、きっと全ての入り口や出口、誕生や解体など全ての事象がどこかでつながっているのではないかと想像してしまいます。

全体のかたちも非常に魅力的です。竹で編まれておりますので作品自体の重さは軽いのですが、さながら石の彫刻作品の様な重厚感がございます。

size 47cm-47cm-47cm 共箱

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墨絵のかすれまで平象嵌で表現した、光長の技量が光る作品です。

超絶技巧と呼ばれる明治工芸作品の定義とは、手数が多く、途方もない作業量が必要な作品のことを指すと考えられる方も多いと思います。しかし私はこの作品のような、一瞬の筆さばきや一刀の上手さが光る、ごまかしの効かない作品の方が現在では再現不可能だと思います。

柴田是真との合作で、下絵の躍動感のある筆痕そのままに象嵌が施されております。デザイン的にもシンプルで現代にも通じる普遍的な美しさがございます。

size 直径42cm

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日本には侘び寂び、閑寂・清澄、枯淡の境地などという本来ならば負の感情や衰退などを意味する様な、しみじみとした哀愁や不完全を愛する文化や美があります。それとは逆に超絶技巧と呼ばれる明治工芸の作品たちには、そのほとんどがきらびやかで色彩鮮やかな意匠が多く、完成された美が求められます。前原さんの作品からはその相反する様に思える二つの文化を感じることが出来ます。寸分の狂いも許さないその技術で、不完全な哀感を表現する氏のセンスに惹かれました。

まるで本物の大理石と錯覚してしまうこの台はどこにも継ぎ目はなく、一木のサクラから彫りだされています。鋤鋏やカミソリも一木から彫りだされており、重たそうな見た目と裏腹に細部まで繊細に彫り込まれ、恐ろしく軽く仕上げられております。

ご本人はただ黙々と彫り続けるだけ、塗り続けるだけ。とおっしゃいますが、その刀痕さえ一切残さないスタイルは、想像以上の労力と妥協を許さぬ執念が必要です。実際この作品も本当に長い時間をかけて制作して頂きました。

錆びれた風景の中にもどこか人がいた気配を感じる作品です。

size 61cm-24cm-3cm(h) 台のみ

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息を呑む様な緻密さを極めた彫刻作品です。

一本の牙からこんなにも薄く、複雑なかたちを表現する途方もない技術、根気に只々感服致します。さらに、内側には水玉模様に金銀象嵌が施され、外側には染で違う表情を見せてくれております。是非皆様にも実際に作品に触れて頂き、この繊細でどこか儚げな美しさを体感して頂きたいです。

現在、奥田浩堂さんは立体ではなく緻密に描き込まれた絵画を中心に制作されております。

size 22cm-11cm-7cm(h) 昭和57年制作 共箱

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この水龍に惚れました。壺の中を覗き込み、何かを狙っているのでしょう。表情と動きのある体から物語を想像させます。

壺の大きさに対して水龍が大きく、そのバランス感覚の演出も、さすが鈴木長吉です。仕事的にも背中の平象嵌がとても美しいです。

size 13cm-10cm-16cm(h)  銘 嘉幸(鈴木長吉)

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伊勢海老の中でも細部までよく仕事が施された傑作です。

高瀬好山工房の中で、宗好と宗義は中心的職人でした。実は好山は制作はしておらず、プロデュ―スのみで、実際に自在制作を行っていたのはこの二人を中心とした富木一家でした。その中でも宗好は細やかな仕事を得意とし、他の自在職人より繊細で美しく、どこか優美な作品を生み出している様に思えます。

size 26cm long(触覚などを伸ばさずに)

ウェブ以外にも明珍、好山、宗好、宗義など沢山自在置物取り扱っております。是非当店で実際に触ってご覧下さいませ。

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よく見てみるとちゃんと九匹います。本当に良く彫られており、それぞれの龍の表情にも愛嬌がございます。市川周道は播磨の刳物師として名高い存在で、主に煎茶関係の作品などを残しております。弟子には大村雲谷などがおり、現在でも彼の技術やデザインが受け継がれております。

size 46cm-32cm-3cm(h)

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